アウトソーシングで運用負荷が軽減し、
生産性が向上
二幸産業株式会社様
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導入のポイント
必要不可欠なファイルサーバをユーザに負荷をかけることなく更改
オンプレの環境をクラウドにそのまま移行し、機能も向上
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成果
アウトソースすることで見えないコストを削減
保守にかけていた時間を他の業務に充てることができ、
生産性が向上クラウドサービスを利用すること運用負荷やダウンタイムが
軽減
課題・背景
Windows Server 2003 のサポート切れに伴う、ファイルサーバの更改
属人性の高いインフラ環境で運用・管理への負担が過多
二幸産業株式会社 人事総務部 IT推進課
マネージャ 小林 隆太郎 氏
建物の総合管理事業を中心に、不動産、介護や環境などの事業を展開している二幸産業。
多くの拠点を有し、各拠点間のファイル共有には、ファイルサーバを利用している。共有すべきファイルの置き場所とて、ファイルサーバを利用しており、なくてはならないものになっている。
ただ、ファイルサーバを運用する上では、問題があったという。ファイルサーバを手厚くするほど、管理の負担が増していく点だ。また、構築に立ち会った人間以外にインフラの構成がわからないことも問題だったという。
「サーバのテスト環境もないので止められないサーバに対して、本番環境で収拾するしかなかった。また、分かる人にしかわからない構成で、属人性が高くなっていました。」と二幸産業株式会社 人事総務部 IT推進課 マネージャ小林氏は語る。
クラウドサービスの利用で運用管理コストを削減
ファイルサーバ on SCCloud の基本構成図
ファイルサーバは、物理サーバとしてオンプレミスで運用していた。ちょうど、Windows Server 2003 のサポートが終了することがわかり、ファイルサーバをリプレイスすることになった。オンプレミスでの運用そのままにファイルサーバの入替で進める予定だったが、他に方法はないのか検討することになったという。
検討の段階では、従来通りのオンプレミスにするか、クラウドサービスを導入・利用するか比較をはじめた。Boxなどのオンラインストレージも候補に上がったが、OSがWindows Serverでないため、データ移行も大変になると考え、候補からはずした。データ移行も考慮すると、「オンプレのまま移行して、機能も向上させ、利便性を向上させたい」と小林氏。
また、「運用管理が属人化していることもあり、運用・管理コストなどの見えないコストを情報システム部門が負担していました。これらの運用・管理コストの削減を目的に、外出しすることに決めたのです。このタイミングで「ファイルサーバ on SCCloud」を提案されました」と小林氏。
クラウドサービスは、高いというイメージがあったが、人的コストを考えるとオンプレミスと変わらなかった。また、オンプレで運用していてもセキュリティを担保することは難しいが、クラウドサービスであればセキュリティ対策の心配もないと考えてクラウドサービスを選択したという。
既存回線を利用することで安価に導入
ファイルサーバのクラウドサービスは、複数存在する。その中で「ファイルサーバ on SCCloud」を選択したのは、他社の提案よりも安価だったからだ。「すでに基幹システムのサーバをソフトクリエイトのデータセンターでホスティングを利用しているため、社内とデータセンターを結ぶのにVPN回線があります。他社の場合、ネットワークを手厚くすると、回線を含めてコストが高くなりました。「ファイルサーバ on SCCloud」の場合、すでにあるVPN回線が利用できるためコストを抑えることができます。また、コストに加えライセンス(Windows CAL)が不要な点も魅力でした」と小林氏は語る。
コマンドを活用したデータ移行
「ファイルサーバ on SCCloud」の導入が決まり、すぐに利用できる状態になった。
robocopy コマンドを活用して、オンプレミスの環境から「ファイルサーバ on SCCloud」にそのままデータを移行したという。帯域をすべて利用できる週末を利用してデータ移行を完了させた。
部門ごとのフォルダ単位でデータ移行を行なった。行なう前には、各自のショートカットのパスを変更いただくお知らせをした。データ移行を始める前に共有をとめて、データ移行が完了したら、解放すると流れで行なった。すべて完了するのに、3、4ヶ月を要した。想定よりは時間はかかったが週末だけでは、移行できないデータ量があったからだ。
「それでも、日常業務に差し支えることなく、滞りなく終わりました」と小林氏は笑って話す。
セキュリティ対策を強化し、IT統制を
「ファイルサーバ on SCCloud」を導入したことで、Windows Server 2003 からWindows Server 2012 にアップグレードでき、
機能も向上したことで利便性が向上して、満足しています」と小林氏。
今後、セキュリティ対策をしっかり行なっていくという。また、社員からの要望に答え、社外からもメールが見られる環境を構築する予定だ。
「IT統制しづらいが、あるべき形を構築し、ユーザの意識改革をはかっていきたい」と小林氏。
二幸産業の社員のニーズを取り入れ、よりよいIT環境の整備に取り組んでいく。
社員に負荷をかけることなく、安心・安全な社内のインフラ整備を続ける。
万全なセキュリティ対策を講じ、あるべき姿を描き、意識改革を図る。
* 取材日:2016年8月
* 記載の呼称、組織名等は取材時のものです。
お客様プロフィール
二幸産業株式会社様
設立年月 | 1961年(昭和36年)11月 |
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住所 | 〒163-0669 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービル36階 |
従業員数 | 3,398名(2016年6月10日現在)※正社員・契約社員・パート社員 |
事業内容 | 建物の総合管理事業を中心に、不動産事業、 介護事業並びに環境事業を展開 |
ホームページ | http://www.nikoh-sng.co.jp |
建物の清掃業務を主体として1959年に創業した二幸産業。現在では、建物の総合管理を中心とした事業を行なっている。
100を超える拠点がある同社では、拠点間でのファイル共有をファイルサーバで行なっている。
そのファイルサーバは、オンプレミスで運用していたが Windows Server 2003 のサポート切れに伴うリプレイスを検討していた。
従来通りのオンプレかクラウドサービスを利用するか比較・検討をはじめた。
比較・検討の結果、導入したのはソフトクリエイトのクラウド型オンラインストレージサービス「ファイルサーバ on SCCloud」だ。